キング・クリムゾンの革新性は「宮殿」だけでは語り尽くせない。デビュー作であるそれと第一期のラストを飾る本作を比べたとき、音楽性の進化に驚くだろう。
バンドはメンバーチェンジが激しく、一時イエスや EL&Pのメンバーも在籍したこともあったが、そうした畝りも理想の音を求める試行錯誤の結果なのだろう。その証拠にロバート・フリップをはじめ、メンバーは自分たちの音楽を常に進化させてきた。
プログレッシブ・ロックを日本語にすれば、「先進的」な「ロック」ということになるが、それ自体が留まることなく、常に「先進的」であろうとし続けたことをこのアルバムは物語っている。
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