2010年9月18日土曜日

黒船 / サディスティック・ミカ・バンド (1974)

 「サディスティック・ミカ・バンド」という名を聞いたことがあっても、その音楽を実際に聴いたことがある者は、ことに現代においては決して多くはないだろう。それは私たちにとって単なる伝説上の存在でしかない。
 だが、このアルバムを聴けば、「サディスティック・ミカ・バンド」というグループが歴史に名を残すことになった所以を体感することになる。加藤和彦、高橋幸宏をはじめ、日本の音楽界の重鎮が若かりし頃、自らのそして日本の音楽の方向性を模索したときに発揮した創造性がここには詰まっている。とりわけ高中正義のフージョンギターは突き抜けている。

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