2011年4月29日金曜日

A FORLORN HOPE / BRAHMAN(2001)


 punk rock meets karma

 初めてクラウド・サーフィングを体験したShelterでのライブ。

2011年4月16日土曜日

ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」

 まるで現実と神秘を融合させたかのような芸術性。

 世界で最も有名であろう作曲家の、最も有名であろう作品は、人類の営みの悲哀と歓喜を高らかに奏で、歌い上げる。

 歴史的名演との呼び声高いフルトヴェングラー指揮による「バイロイトの第九」は、感覚/感情の未知なる領域に到達し、内界の宇宙を漂っているような意識すら想起させる。
 
 CDの収録時間が74分とされた根拠ともいわれるこの演奏。マスターテープの録音状態が問題とされ、「再現」のための幾多の試みがなされているが、ブライトクランク(疑似ステレオ)による「TOCE-6515」(1990年)は一押し。

2011年4月9日土曜日

VANISHING VISION / X (1988)

五感を切り裂くXの狂気!

YOSHIKIの世界観をTOSHIのヴォーカルが表現し、HIDE・TAIJIのアレンジが冴え、PATAの演奏力が支える。Xの到達点にして出発点であり、まさに5人の音楽性が一体となったダイヤモンドのような作品だ。

YOSHIKIはアルバムを制作するにあたり、自らレーベルを立ち上げ、プレスからプロモーションに至るまでの全ての作業を自分たちで行った。これぞ最強のインディーズバンドによる最強のインディーズアルバムである。

 最近になって、「VANISHING VISION」とは、『「幻影が消えていく」イメージであり、当時は色物バンドと見られていたXの表面的なイメージが消えて核が見えてくる状況を表現したとYOSHIKIは語っている』(Wikipediaより)という事実を知った。
 当時Xはバラエティ番組であることも厭わずメディアに露出し、過激な煽動をしていた。そんな彼らのやり方は、業界からは忌み嫌われるものであったが、結果として見事に功を奏し、Xのサウンドを世に広めさせた。後日「ヴィジュアル系の元祖」と称されることとなる彼らのスタイルは、本能的でありながらも、非常に戦略的な面をもっていたのである。
 そして、すべての伏線を回収するかの如く、満を持してリリースしたアルバムのコンセプトを、自らのイメージを打ち砕く「VANISHING VISION」とするとは、何たる大業か。その卓抜さを改めて思えば、一種の戦慄すら覚える。

付言すれば、このCD盤には、
・EXC-001(通称「黒盤」)
・再発版EXC-001(通称「赤盤」)
・XXC-1001(通称「リマスター復刻盤」)
の3種類が存在するが、聴き比べてみても顕著な違いはない。
XXC-1001がリマスタリングされているというのは都市伝説ではないだろうか。

SATORI / Flower Travellin' Band (1971)

 映画「人間の証明」の主題歌で伸びのある高音ハスキーボイスを披露し、その名を世に知らしめたジョー山中が70年代初めに活動していたのが、このフラワー・トラベリン・バンドだ。
 わけてもこの「SATORI」は、ジョーの狂おしげな絶叫と石間秀樹のラーガ奏法によるハイレベルなアンサンブルに驚かされるところが大きい。それらは、アルバムのジャケットにも現れているように「SATORI」全編を貫く東洋神秘+サイケデリアの世界を構成している。

2011年4月5日火曜日

All Is Violent All Is Bright / God is an Astroanut (2007)


 ポストロックの創成者たちが築きあげてきた歴史は、新たに受け継がれ、いまここに。