2011年3月27日日曜日

へうげもの(12)

 へうげもの12服、よかった。
 これまで描かれてきた信長、利休の最期の描写は、それぞれ歴史の謎をドラマテックに解釈したものであったが、この度の秀吉の最期でも、この真骨頂が見事に発揮されている。
 壮絶死を迎えるかに思われた秀吉だが、その最期は、配下の大名達が尽くした忠義「瓜畑あそび」により、病の苦しみから解放され、恍惚のなかで、安らかに永遠の眠りへと誘われるというものだった。
 織部は、利休の最期にもてなされた茶席の作法を、我がものとするかのごとく、秀吉をもてなしたということだろう。この作品は本当にストーリー構成が巧みだ。

2011年3月20日日曜日

IMAGES AND WORDS / DREAM THEATER (1992)

 プログレッシブ/ヘヴィメタルという調和しえないかに思えた二つのジャンルを見事に融合させた奇跡的なアルバム。
 メンバーの殆どがバークリー音楽院の出身であり、彼らの演奏力と構成力が、この高度な課題の達成を可能にしている。
 だがしかし、完成された技術によって奏でられるのは、むしろ原始的で神秘的な調べであり、そのことが、本作が難解でありながらも、聴く者の本能に強く訴えかける所以となっている。

LIVE AND DANGELOUS / THIN LIZZY (1978)


「The Rocker」と呼ばれたフィル・ライノット率いるバンド。

60年代のロックが終わり、70年代のロックが始まったことを象徴するサウンド。

ハードロックの定番となる2本のギブソン・レスポールが生み出すハーモニクスが、これでもかといわんばかりに、降り注いでくる。