2011年3月27日日曜日

へうげもの(12)

 へうげもの12服、よかった。
 これまで描かれてきた信長、利休の最期の描写は、それぞれ歴史の謎をドラマテックに解釈したものであったが、この度の秀吉の最期でも、この真骨頂が見事に発揮されている。
 壮絶死を迎えるかに思われた秀吉だが、その最期は、配下の大名達が尽くした忠義「瓜畑あそび」により、病の苦しみから解放され、恍惚のなかで、安らかに永遠の眠りへと誘われるというものだった。
 織部は、利休の最期にもてなされた茶席の作法を、我がものとするかのごとく、秀吉をもてなしたということだろう。この作品は本当にストーリー構成が巧みだ。

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