2010年9月14日火曜日

『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989, イタリア)

 過ぎ去った日々の思い出を振り返るとき、それが感傷に浸るひと時でありながら、明日へと踏み出す決心を固めるひと時であってほしい。
 自分の歩んできた道程を顧みれば、蛇行、躓き、泥濘、幾つもの苦悩と挫折が思い出される。それでも、歩みを止めなかったのは、その一歩一歩を支えてくれた人々がいたからに他ならない。
 いつかまた懐かしい人々に出会い、自分が歩いてきた道と到達した場所を確かめるとき、そこから何ができるか、それを問い直すことができるような瞬間であってほしい。物語を終わらせるな。

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