The Poetical Critique
2010年9月29日水曜日
『斜陽』/ 太宰治(1947)
小説を読んで嘔吐感を覚えたことなどなかった。『斜陽』を手にするまでは。
目を背けたくなるような醜き人間の姿。生暖かいこの温室が偽りの桃源郷でしかないと突きつけられた瞬間だった。
だが、闇の部分を徹底して描くその眼差しがあってこそ、『走れメロス』のように、人間の素晴らしさを記述することが出来るのだろう。そうであると信じている。
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