The Poetical Critique
2010年9月18日土曜日
仁義なき戦い (1973)
一般に任侠映画といえば、抗争の中で戦う男たちを雄々しく描くものと思われがちであるが、本作で出てくる極道にみられるのは、そのような勇ましき姿ではない。
「仁義なき」という言葉があらわしているように、義理と人情で結びついていた青年たちの情熱が、次第に金や権力などにとって代わられ、廃れていく過程を描写している点こそ本作の主眼であり、そこには決して暴力や権力を賛美しないというメッセージすら滲んでいる。
菅原文太演じる広能、ただ彼だけがひとり筋を通した男であった。
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