2010年10月20日水曜日

hide SINGLES~Junk Story / hide (2002)

「Rockをズタズタに切り裂いたりはするけど、 絶対に足を向けて寝れない。 子供の頃にRockを聞いて自分の中の壁がバラバラって崩れた瞬間を知ってるからね。 その子だけは裏切れない

 ロックスターHIDEが遺した軌跡の結晶。『HIDE YOUR FACE』,『PSYENCE』,『Ja,Zoo』の三期の音楽が見事一枚に集約されており、複数年に股がるソロ活動の成果を聴き通したとき、その先進性と普遍性がとてつもないものであったことを改めて認識させられる。シングル中心の構成であるが、生前の未発表曲「in motion」,「junk story」が収録されているのも貴重だ。

 きらびやかなステージの裏にあるアーティストとしての苦悩。ポップなメロディーにのせられた内省的な歌詞。表面的なものではなく、何よりも彼の真摯な生き方こそが、多くのファンに共感を覚えさせたのだろう。かつてYOSHIKIが言ったように、いま多くのファンもその言葉を胸に生きている。「HIDEと出会っていなければ、今の俺はあり得ない」「今まで本当にありがとう。そしてこれからも、俺が、俺たちがHIDEを愛する気持ちは変わらない」。

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