2013年2月17日日曜日

You had it coming / JEFF BECK(2000)

数多のギタリストにとって、崇拝の的であるジェフ・ベック。 そのテクニカルかつオリジナルなプレイは、ある高名なギタリストをして、「ジェフの音楽をいくらコピーしてみても、その通りには聴こえない」とまで言わしめた。

そんなジェフ・ベックが、いまも第一線で活躍し続けられている理由は何なのだろう。一言で、それは「飽くなき探求」の為だと言うことができる。

1999年発表の「Who Else」におけるジェフのプレイは、なんとデジタルビートとの共演というものであった。それは、多くのリスナーに衝撃を与えたに違いない。「ギターへの拘りが人一倍強いジェフが、まさかテクノを?」と。

だが、その実験的な試みは、2000年の「You had it coming」で見事に成功している。デジタルビートと共に生み出される凄まじいグルーヴ。こんなサウンドを醸し出せるのは、なるほどギターを自由自在に操ることが出来るギタリスト・ジェフを置いて他にいない。

「変わらずにいるためには、変わらなければならない」
進化するジェフ・ベックの姿が此処にある。

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