2013年2月3日日曜日

「DEATH MAGNETIC」/ METALLICA(2008)

少年期から、ジャーマン・メタルやNWOBHM、LAメタル、北欧メタルなどを好んで聴いてきたが、スピード競争や、大げさなメロディ、コテコテの演出に食傷気味だったところがある。また、自分の中でもメタル以外のルーツが伸び、多様な音楽に触れるなかで、幅広い音楽の趣味や感性が芽生えていくようになった。そんな経緯もあり、アメリカ系のスラッシュ・メタルやモダン・ヘヴィネスはそもそも敬遠してきた過去がある。

だが、このメタリカのアルバムに触れたことで、自分の中で新しい扉が開かれたかも知れない。ジェイムス・ヘットフィールドのリフ、カーク・ハメットのソロ、ロバート・トゥールジオの太いベースに、ラーズ・ウルリッヒのヘヴィなドラム。これらのアンサンブルから生み出されるグルーヴにも似たヘヴィネスの心地良さ。いまなお第一線で活動し続けるレジェンドの音楽は、昔の印象と違っており、勢いだけではない「大人のヘヴィメタル」を感じるものだった。


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