2012年5月15日火曜日

MIXTURE / Dragon Ash (2010)

突き抜けるようなそのサウンドからDragon Ashがロックバンドであることを再確認させられるアルバム。だが、込められているメッセージは単純ではない。

音楽を始めた初期衝動を思い起こさせ、夢を諦めないことの重要性が、空言ではなく、実際に夢を掴んだ者の説得力と厳しさをもって訴えられる。同時に、それが全てではないことも、また優しさを伴って語られる。そこは勝ち負けの存在しないノーサイドの地平。

ロックスターの虚実。二律背反する価値が混在する複雑なメッセージ。それこそが、『MIXTURE』の示すところなのかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿